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スーザン・オズボーン

スーザン・オズボーン Susan Osborn

ボイスワークショップ
「本当の自分の声と出逢う」

テーマ:「歌」「本当の声」「解放」「地球」「アースミュージック」

米ミネソタ州出身Susan I

■プロフィール
歌手として国際的に認められ、世界中で30年間に渡りコンサートやCD出版し続けている。世界各地でのボイスセミナーを通して「歌を教える」のではなく、「自分の声を本当の意味で聴く体験をしてもらう」ことを目指している。

幼い頃から教会の聖歌隊に参加、学校でも聖歌隊で歌い、種々の楽器にも馴染む。アイオワ州立大学在学中にベトナム戦争が拡大、フラワームーブメント(歌による反戦運動)に関わり、歌手としての道を歩む。

1978年「音楽による地球環境問題への提言」で知られる音楽家ポール・ウィンターと出会い、共演。その影響を強く受け、いわゆる「アースミュージック」の分野に目を向けるようになり、国連ライブ「地球のためのコンサート」に参加。
1981年から「歌声の種(Seeds Of Singing)」ボイス・セミナーを開始。アメリカはもとより世界各地を飛び回り、自分の真の声と出会う感動的な体験を多くの人々に広める。

Susan 31992年には、日本の歌を英詩で歌った名盤『和美』が日本レコード大賞アルバム企画賞を受賞。
1998年3月、長野オリンピックとパラリンピックのセレモニー に、ゲスト・ヴォーカリストとして参加。パラリンピック閉会式で「上を向いて歩こう」を熱唱した彼女の姿は印象的。

映画『地球交奏曲』(龍村仁監督)、『東京マリーゴールド』 (市川準監督)の楽曲起用、TOYOTAエスティマのCM曲に『浜辺の歌』が使用されたことなどで、日本での認知度や人気は高く、コンサートやボイスセミナーなど、日本での活動も幅広い。

また昨年秋には、オープンセンスとして少年院に招かれ、少年たちに対するボイスワークショップを行った。場の空気を和らげるスーザンの明るさと笑い声によって、緊張していた10代の少年たちもスーザンと一緒に少しずつ声を出し始め、最後には会場いっぱいに響き渡る美しいハーモニーが生まれていた。またスーザンはリクエストに応えてギターを弾きながら歌い、さまざまな質問にも答えた。その結果、少年たちは日頃のストレスから解放された時間を持てたほか、海外に興味をもったり、スーザンの歌のエネルギーに心動かされたとのことで、ポジティブな希望を持つきっかけとなったようだった。

現在は年に数回のコンサートツアーをこなす反面、移り住んだオルカス島の小さな教会や祭りで歌うなど質素な生活を送る。地球環境と人々がそれぞれの違いを認め合い、共に生きられる世界を願いながら歌うことに専念。それが彼女の思想であり、心からの祈りでもある。

http://www.susanosborn.com「日本語」

 
 

スーザン・オズボーン インタビュー(一部抜粋)

学校や家庭でも、子どもに歌を

スーザン 私は歌を教えるのではなく、自分の声を本当の意味で聴く体験をしてもらうだけなんです。歌は、人間の感情消化システムにおいて、なくてはならないものです。とくに今の人は、頭で考えてしまいがちですが、歌うことは、からだにも心にもつながることですよね。

藤本 日本の教育も、頭で考えることが多いですよね。そういうことも、今、世の中に起きているさまざまな問題などと関係があるのでしょうか。

スーザン 日本に限らずアメリカも、それから文明化された所はどこも同じです。人々が本当の人間らしいことを忘 れて、商業的なものに走ってしまっています。知識的なことや物理的なことばかりが優先されています。歌は、人間の本能的な部分ですから、それを自由に楽し むことで、子どもたちにもたらす影響は大きいでしょう。

藤本 ご両親はどんな方でしたか。s

スーザン 父は医師で歌うことが大好きな人でした。素晴らしい声でしたよ。

藤本 スーザンさんの素敵な声は、お父様譲りなんですね。

スーザン 母は、ものすごく家庭を大切にする人。ボランティア精神にあふれ、人の役に立つことが生きがいのような人でした。素晴らしい文章を書く人で、両親ともユーモアのセンスがありましたね。

藤本 ご自身はどんなお子さんでしたか。

スーザン 変わった子だったかしら? ユニークな子といわれることも多かったですね。重い病気で、13歳までしか生きられないといわれていました。ずっと何年もの間、病院で過ごしていたんですよ。

藤本 ちょっぴり普通と違った子ども時代だったのですね。

スーザン 初めて人前で歌ったのは3歳のころだったと思いますが、私の歌を聴いた人がものすごく強い反応を示し てくれたのです。自分でも、何かが声と一緒に出てきたような感じがしたんです。そのとき、私は神様からギフトとしてこの声をいただいたのだ、と思いまし た。ですから歌を通して世界をつなぐことが、私の使命だと思っています。日本の自然や日本人の心の美しさも、広く伝えていけたらと思っています。

自分を高めるための人生の旅

藤本 こうして人々に幸せや気づきを与えられるスーザンさんですが、挫折したり、悩んだりすることはありますか。

スーザン もちろん。一番苦しいのは、素晴らしい贈り物をもらってしまったときですね。自分が人間としてまだま だ完全ではないのに、それ以上の評価をいただいてしまったときなど。この2つを近づけていくために、私は生きているのかもしれません。自分の惨めさや汚さ を捨てて、純粋なひとりの人間に近づいていくこと。これこそが「人生の旅」だと思いますよ。

藤本 それには、たくさんの人との出会いが必要なんでしょうね。

スーザン 完璧な人間なんていないでしょ? だから私は、私という不完全な人間をそのまま受け入れてくれる人と、互いに認め合いながら高めていきたいと思っています。

藤本 日本の子どもたちに、何かメッセージをお願いします。1195123832_photo

スーザン とにかく楽しいことを見つけてください。何でもいいけれど、美しさを創造する何かに関わることの素晴らしさに、気づいてほしいですね。

藤本 美しさというのは?

スーザン 深くて大きな「愛」。うれしいこと、気持ちいいこと、幸せなこと…。私はずっと、そこに焦点を当てていきたい。そして、大切なのは、自分のためだけではなく、人々にどう影響していけるかですね。

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